アナリストのディープレポートはロングオンリー投資家を動かす
もちろん、証券会社によっては、タイムリーなレポート発行を優先させるため、投資レーティングの変更を伴うレポートに業界や企業分析の深度、情報量等の高いハードルを設けないところも、あるようです。
ヘッジファンドなどの機関投資家にはむしろこうしたレポートのほうが望まれる場合があるのは事実です。
しかしながら、先述のロングオンリーによる新規の日本株組み入れの際に、彼らが本当に参考にしたいのは、業界や企業をしっかり分析したうえで投資アイディアを打ち出した、いわゆる「Insight」レポートなのです。
30~40ページに及ぶInsightレポートを書くのは、忙しいアナリストにとって大変な作業ですし、新鮮かつマーケットインパクトのある投資アイディアが含まれていることが発行の条件となります。
特に、VPにプロモーションされたばかりの若手アナリストには大きなプレッシャーで、これが理由で、VPになったばかりで会社を去っていく人もいました。
言い換えれば、激務をこなし、しっかりとInsightレポートを発行するアナリスト集団を有する証券会社は一流である証だと私は自負していましたし、今もそう信じています。
1月、3月、6月、9月は保有を推奨
決算前後でのアクションのとり方の参考になればと思い、これまでアナリストの決算発表シーズン前後における行動パターンをご紹介してきました。
また、アナリストが業績アップデートレポートを出した後、Insightレポートなるものを発行して、それによって海外ロングオンリー投資家の買いが入る可能性も指摘しました。
Insightレポートの発行時期は、3月、6月、9月が多いです。3か月ごとであれば、9月の後は12月ですが、夏のバケーションシーズンと冬のホリデーシーズンは海外投資家が休みをとる時期なので、アナリストもあえてその時期のレポート発行は避けるわけです。
その代わり、1月前半に多くのInsightレポートが発行されます。海外投資家はクリスマスは休みますが、年明けは日本と違って、1月2日からフル稼働します。
さらに、アジアのアナリスト、機関投資家は、旧正月の1月下旬から2月上旬に休みます。Insightレポートは売りより買いの投資アイディアが圧倒的に多いので、個人投資家はこの時期は特に、優良企業に関しては保有が妥当だと言えるでしょう。
次回更新は3月8日(日)、8時の予定です。
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