昨夜遅くまでカエルさんが歌っていた森の広場では、何匹かの若いカエルが口から血を出して死んでいました。

発表会のあと上手に歌えないカエルだけ特訓させられて、そこでも上手に歌えないと、死ぬまで練習させられるのです。

上手に歌えないということは生きていても仕方のないことなのです。

昨夜明かりをともしてキノコさんが笑い転げていた森の横穴では、うす明るい中キノコさんが死んだように眠っています。

一体昨夜はどんなお話をしたキノコさんが王様に選ばれたのでしょう。

頭に金色の帽子をかぶったキノコさんがきっと王様に選ばれたのでしょう。

それから朝の光の中で、夜中駆け回っていたこどもたちの何人かの姿がありました。今朝この森を去って行かねばならない何人かのこどもたちです。

皆住んでいた家の方に向かい手を振っています。家の人はそんなことは知りませんが、それでもなんとなく死んでいったこどもたちのことを思い出しているのです。

小さい皆さん。皆さんはたまには雨上がりの朝の森に行くことがあると思います。

その時はまず、あなたの以前のお友達を探してみて下さい。幸運にも、もし会えたら、そのときは優しく見送ってあげて下さい。

友達はとてもよろこんでくれて、これから生きていく上での素晴らしいプレゼントを用意してくれるでしょう。

それからもし死んだカエルさんを見つけたら、死ぬまで頑張った努力に敬意を表しても、そのままにしておくことです。

その死んだカエルさんは、朝早く見つけたカラスさんのものなのですから。