・養鶏源(混合飼料)

写真を拡大  「養鶏源」

ブロイラーは経済性を追求するため、窓のない無窓鶏舎で飼育されており、産卵鶏(レイヤー)はほぼ身動きができない籠の中で飼育され、加えて産卵率を上げるため日照時間を変えられた状況で強制換羽させる。

いずれも、ストレス下で飼育され、健康的な環境とはいえない。

健康が肉質や卵に影響を与えると考え、肝臓の働きを助ける馬鞭草(ばべんそう)、消化吸収を助ける大棗(たいそう)・生姜、抗菌・抗ウイルス作用を持つ魚醒草(ぎょせいそう)の天然植物配合の鶏の健康食品を考えた。

商品名も養魚源と同様、生薬を配合しているので行書体で「養鶏源」の記載を提案した。

・水産用ジョサマイシン(動物用医薬品)

写真を拡大  「水産用ジョサマイシン」

動物用医薬品も、人体薬と同様に販売許可を得るためには臨床試験を実施し、農林水産省に申請、承認許可を得る必要があるのだが、医師が臨床試験を担う役割分担ができている人体薬とは違い、動物用医薬品の場合、臨床試験も全て研究者が実施しなければならなかった。

長崎県で臨床試験の実施の準備を進めていたところ、台風が直撃し、生簀(いけす)が全て流され、治験魚がいなくなってしまうハプニングもあった。

台風のうねりの中でも生簀から魚を釣り上げ、甲板の上で心臓目がけて注射針を打ち、採血、遠心分離をかける。

その後陸に上がり、魚の臓器(脳・筋肉・肝臓・腎臓・脾臓)を採材、分析し、投与後の時間と各臓器の濃度の分布のデータをとるという一連の臨床試験を経て予防薬を開発した。

 

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