【前回の記事を読む】人手が足りないので、健康ランドの大浴場で大学生の男の子に声をかけた。夏休み中だけでも良いからとバイトに来てもらい…
江美の引っ越し
江美に良い人ができ、その人に勝也達家族も旅行や外食によく連れていってもらうようになっていた。物静かで優しそうな人だったが、大きな会社の社長で身体も大きく貫禄のある人だった。勝也はあまり親しくはできていなかった。
この頃、江美のスナックには働く女の子も居なくなり、紗香の妹(次女)が店を手伝っていたが、接客が苦手なようで、泣いて帰ってくる事もあった。
しばらくして、江美のスナックは閉店する事になった。実際の内情は分からないが、江美にも彼氏ができ、お店にも女の子が居なくなったので次第にお店は暇になっていったのだと思う。
その後、勝也の子供達が保育園に入る頃、江美は彼氏と娘達と一緒に住む為にマンションを購入した。その彼氏には妻子も居り不倫関係だったが、奥さんも承諾していたようだ。
貯金もかなり持っていただろうし、彼氏も社長なので働かなくてもゆとりある生活はできていたと思うが、江美はスーパーで働いたり、保険の仕事をしたりと、よく働いていた。
マンションを購入してしばらく経った頃、その彼氏が社長を辞める事になった。自分で設立した会社ではなく、出世して社長に就任したが、リストラにあったようだ。しばらくは会社で簡単な仕事や引継ぎなどをしていたが最終的に辞めている。
その頃、江美は保険屋さんで働いていたが今後の生活の不安からか、カラオケ喫茶を始める事になった。基本的には人を雇い、カラオケ喫茶はその人に任せ、江美は時間がある時にだけ手伝うという経営だった。
江美は、商売に関してはずば抜けて才能がありピカイチだったので、カラオケ喫茶はどんどん客も増え、人気店になっていった。こうなると江美はカラオケ喫茶に力を入れるようになる。そして、徐々にお店を任せていた人の悪口が始まった。