二 伊豆諸島の沈んだ大陸
伊豆諸島のマムシとシモダマイマイ
「駿河湾はいつできたか」の項で述べたように、今から四三万年前以降に一〇〇〇メートルの海面上昇があったとすると、図9のように日本列島周辺の現在の水深一〇〇〇メートルより浅い海底がかつての陸地になります。
この図で注目できる点の一つは、伊豆半島の南にある伊豆諸島の一部が陸続きになることです。伊豆半島から南方へ連続する高まりは、伊豆―小笠原海嶺(かいれい)と呼ばれ、その上には伊豆諸島が分布します(図12)。ここでは、伊豆半島と伊豆諸島の固有生物について述べたいと思います。
伊豆半島は、伊豆半島ジオパークのホームページでは「かつては南洋にあった火山島や海底火山の集まりで、プレートの北上にともない火山活動を繰り返しながら本州に衝突し誕生した」とされています。しかし、本当に伊豆半島は南から来て日本列島に衝突したのでしょうか。
伊豆半島の南にある伊豆諸島には、海を渡れないハチジョウノコギリクワガタなどの昆虫や、日本列島にいるマムシとシマヘビ、アカネズミが生息し、伊豆半島南部にも生息するシモダマイマイやオカダトカゲという固有種が生息しています。
そして、それらの祖先はまぎれもなく過去の地質時代に日本本土から伊豆諸島に陸地を渡って分布を広げたものたちです。伊豆諸島に生息する海を渡れない動物たちの存在は、伊豆半島やその南の伊豆諸島の島々がかつてはるか南方にあって北に移動してきたという説ではまったく説明できません。
【1】柴正博(2017)『駿河湾の形成―島弧の大規模隆起と海水準上昇』.東海大学出版部,406p.
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