【前回の記事を読む】「日本人は竹と紙でできた家に住んでいるって本当?」日本からの客人としてインタビューに答えた翌日、新聞をみて驚愕!

初めての海外旅行 1971年のアメリカ

【ミシシッピー州】

インタビューの中で、

「南部に来て何か感想は?」と聞かれ、瀟洒(しょうしゃ)なマンションやモスに覆われた木々が美しいという印象を伝えたのは良かったが、無神経にも「この辺りは英語にアクセントがあるのが面白いです」

などと答えたものだから、ちょっとリベンジされたのか、

「アクセントって例えばどんな?」と彼女。

「髪を普通は『ヘアー』というけど、ここでは『ハイアー』っていうでしょう? 椅子は『チャイアー』というし」などと答えたのである。

すると、その記者は、

「でも、その『ハイアー』と『ハイアー』、『チャイアー』と『チャイアー』でどう違うの?」と逆に聞かれ、

そうか地元の人はそもそもこの二つは区別せずに聞いているんだな、訛りとはそういうものなんだと納得したのである。今思えば、ずいぶん失礼な返答をしたものだと顔が赤くなる思いがする。

その記事では日本が東京国の首都だとか、日本人は竹と紙の壁の家に住んでいるとか、まともに答えたはずにしては冷や汗が出そうな部分がかなりあって、何だか祖国の名誉に責任を感じて居心地が悪い。

それでも、地元の有力紙の一面に出たものだから、買い物や観光に行くと、通り掛かりの人が新聞を見たと言って「ウェルカム ツー ミシシッピー」などと挨拶をしてくれたり、握手を求めて来たりするので、ちょっとした有名人気分。

カーター夫人のご主人は元軍人でかなり前に亡くなられており、夫人は未亡人となって今はこの家に一人で住んでおり、そのため頻繁にお孫さんを連れた娘さんが訪ねて来ており、この日も9歳くらいの金髪が美しい女の子のお孫さんが遊びに来た。

私を見て目をぱちくりし、「ハロー」と話しかけると顔を赤くして恥ずかしがった。子供の無邪気さは世界共通で日本の女の子と変わらない。