また、乳酸菌の代謝物の存在や機能を多くの方が知り、理解していただければ、本来手に入れたいはずの「健康」という二文字に大きく近づくことができると確信している。
本書は、腸内細菌・代謝物・免疫について、これまで語られてこなかった本質を記した解説書であり、「本来、頼るべきものは何か?」を問い直す一冊でもある。
腸内という見えない世界で起こる現象は、しばしば願望や宣伝によって歪められて語られてきた。しかし、そこで展開されているのは、膨大な生命活動と情報伝達が複雑に絡み合う、極めて現実的で精密なメカニズムである。
本書は、その中心にある代謝物という小さな分子が、どのように免疫機構に働きかけ、私たちの健康を支えているのかを、生物学的メカニズムから紐解いていく。
そして、研究を続ける中で、私はひとつの可能性を無視できなくなっていった。それは、腸内細菌という人体を構成する最小規模の生命体が生み出す分子シグナルが、いまだ正体の掴めない「量子的な振る舞い」を帯びているのではないか、という仮説である。
もちろん、これは現時点で証明された学説ではない。
しかし、量子もつれや量子的相関といった現象は既に自然界の多層構造で観察されており、生体分子レベルでも電子スピンや反応速度に量子的影響が報告され始めている。
生物学と量子物理学の境界領域は、いま科学が新しい領域へ踏み込み始めている分野である。
腸内細菌が放つ代謝物シグナルは、まさにその量子領域に最も近い分子サイズの活動である。
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