「女の子だったら……」
と、M子。
「女の子の名前は、思いつかないな」
「それじゃ、女の子は、産めないね」
そんな会話をしたことを思い出した。
「ありがとう。思い出してくれて……」
M子が、嬉しそうに、叫んだ。
「そう。N雄。あなたが命名したのよ」
彼女の言葉によれば、その名に決まっていたようだから、やはり男の子だったのだ。
「おかげさまで、この子も、私も、ほんの少しの間、この世に戻ることが出来たわ」
次回更新は2月27日(金)、21時の予定です。
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