④ビートルズはキーボードを加えた5人でメジャーデビューしていたかもしれない
ロイ・ヤングとは何者なのか?
「ロイ・ヤング」…もし、あなたがこの名前を知っているとしたら、1960年代の洋楽に相当詳しい方ですね。かなりのビートルズ・ファンですら、彼の名前を知っている人は少ないと思いますが、実は、彼は、ビートルズの一員になっていた可能性が最も高かった人物なのです。
つまりビートルズは、おなじみの4人ではなく5人でデビューしていた可能性があったのです。
彼は、ピアノの演奏に優れていただけでなくヴォーカルも巧みで、その上、作詞作曲の能力にも優れており、ビートルズは、メジャーデビューするに当たり、彼をメンバーに加入するようスカウトしていたからです。
ジョンとポールの2人は、後にキーボードも担当するようになりましたが、デビュー当時は、ギター、ベースとヴォーカルがメインでした。ヤングは、ビートルズと同じイギリス出身で、ハンブルクのクラブで一緒にライヴを演奏していたのです。
ヤングは、1934年10月20日、ロンドンのタワー・ハムレット自治区で生まれましたが、彼が7歳の時に家族はオックスフォードへ移住しました。
メンバーの中で最年長のリンゴ・スターは、1940年7月7日生まれなので彼よりもだいぶ年上ですね。
彼は、ロックンローラーのリトル・リチャードに憧れ、1958年のテレビ・オーディションでピアノでリチャードの「Long Tall Sally」を演奏し、プロデューサーの目に留まりました。
彼は、「Drumbeat」という音楽番組のレギュラーミュージシャンとなり、すぐに成功しました。
彼は、1959年に「Big Fat Mama」というリチャードを彷彿(ほうふつ)とさせるオリジナル曲をリリースしたほど優秀なシンガーソングライターだったのですが、ヒットするには至りませんでした。
この頃のイギリスのポピュラー・ミュージック界は、みんなアメリカを向いていて、イギリス人のロックンローラーが活躍できる状況ではなかったのでしょう。
ヤングは、歌手のアダム・フェイスと仲良くなり、彼の持ち歌である「What Do You Want?」という曲の歌い方に対してアドヴァイスしました。
そのおかげもあり、この曲は、フェイスにとって初めてとなるチャートNo.1を獲得しました。
ビートルズは、1960年からドイツのハンブルクを巡業で度々訪れていましたが、1961年、ヤングもビートルズと同じ時期に巡業しました。
そこで彼らと出会い、お互いに優れたミュージシャンであると認め合い、それぞれ違うバンドではあったものの、よく一緒に演奏していました。
【イチオシ記事】「抱き締めてキスしたい」から「キスして」になった。利用者とスタッフ、受け流していると彼は後ろからそっと私の頭を撫で…