はじめに

この本は、「ビートルズは知っているけどあまり詳しくはない」という方にはビートルズについて分かりやすく解説し、また、ビートルズをよく知っているファンの方には、コアなファンでも意外にご存じない情報を提供するために書きました。

ですから、これまでのビートルズに関する類書とは趣向を変えています。読んでいただいて「へえ~、そうだったのか!」「これは初耳だ!」と思っていただける話題がいくつもあると自負しております。

ビートルズは、イギリス出身のロックバンドで、1962年10月5 日にシングル『ラヴ・ミー・ドゥ』をリリースしてデビューしました。

1970年4月10日、ポール・マッカートニーが脱退を発表して事実上解散するまで、世界中の人々を虜(とりこ)にし続けました。

メンバーは、ジョン・レノン(ヴォーカル、リズムギター)、ポール・マッカートニー(ヴォーカル、ベース)、ジョージ・ハリスン(ヴォーカル、リードギター)、リンゴ・スター(ドラム)の4人です。

彼らは、全員イギリスの港町であるリヴァプールで生まれました。彼らは、デビューすると瞬く間に世界中の若者たちを熱狂させ、レコードは次々と大ヒットし、音楽だけでなく文化にも多大な影響を与えたのです。

ビートルズは、音楽で世界を変えました。エンタメにとどまらず、文化や社会のあり方まで根底から変えたのです。

若者は、古い価値観を押し付ける大人に反抗し、髪を伸ばして自己主張し、自由、愛と平和を主張しました。

ビートルズは、音楽が世界を変えられることを証明したのです。すでにボブ・ディランは音楽に社会に対するメッセージ性を込めていましたが、ビートルズは、それをさらに強力に推進したのです。