世界中の若者たちが彼らの影響を受け、その中にはプロミュージシャンになった人も大勢います。彼らは、音楽理論にとらわれず、好きなように作曲できることを学んだのです。
ローリング・ストーンズ、エルトン・ジョン、ピンク・フロイド、デヴィッド・ボウイ、ザ・ビーチ・ボーイズ、グリーン・デイ、U2、ディープ・パープル、クイーン、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、エド・シーラン、レディー・ガガ、マイケル・ジャクソンなど。
日本では、吉田拓郎、小田和正、桑田佳祐、矢沢永吉、奥田民生、松任谷由実、井上陽水、斉藤和義、松本隆…。数え上げたらキリがありません。
解散から半世紀以上が経過しているにもかかわらず、いまだに彼らの楽曲は世界中で多くの人々に愛されています。
「ビートルズの曲は聴いたことがない」という方も「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」などの有名な曲を聴けば、「ああ、これなら聴いたことがある」と思い当たるはずです。もはや「ポピュラー界のクラシック」ともいうべき存在となっています。
若い著名人の中にもビートルズファンを公言している有名人はたくさんいます。日本なら井口理、あいみょん、藤原さくら、二階堂ふみ、市川紗椰、水卜麻美。海外ならビリー・アイリッシュ、テイラー・スウィフト、アヴリル・ラヴィーン、レディー・ガガなどがファンです。
ポピュラー音楽は「流行」という厳しい宿命があり、大ヒットしてチャート1位を獲得しても、多くの曲が時間の経過とともに人々の記憶から忘れ去られ「そういえば、そんな曲があったな」といった程度になってしまいます。しかし、ビートルズは、今なお多くの人々に愛されています。
2019年10月4日、アルバム「アビイ・ロード」の50周年記念ヴァージョンが、全英アルバムチャートで1位を獲得しました。
音源は元のままでリミックスされただけです。「同じアーティストがリリースした同名のアルバムが49年252日ぶりにチャート1位に返り咲いた」というとんでもない記録です。
それまでの最長記録は、これまたビートルズ自身が持っていた「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の49年125日でした。ビートルズを知らない世代の人たちも購入したということですね。