これまで見てきたとおり、日本の標準産業分類は今なおペティー・クラーク方式を基本としています。

しかし、これまでどおりペティー・クラーク方式の産業分類を基本として、グローバル化とインターネットの大きな波を受けて情報化・知識化が格段に進んだ今日の産業構造を的確に捕捉し表現することは困難になっているのです。

さりとてマーク・ポラト方式を基本とすれば、情報(知識)だけに特化したものとなり今日的にアンバランスな分類構造になり一層混迷を深めてしまいます。

第3節 今日的な産業分類とその構造とは

1.ペティー・クラークの分類から透けて見える第4次産業の勃興

前章で述べた、日本標準産業分類の問題点である一義的な分類定義への輻輳を防ぐためにも、この章ではペティー・クラークの分類定義を参照した現在の日本の標準産業分類定義の不備について議論し、これからのグローバル社会に適合する産業分類定義の最適化を早急に構築する必要があると考えます。

そこで、今日的な新しい産業分類と構造理論として「新産業構造M理論」を提案し、その概要を説明したいと思います。

ここでは前章で示したペティー・クラーク方式による日本標準産業分類をベースに、これからの産業に対応が可能な新たな産業分類をご紹介します。

新しい「新産業分類」では、従来のペティー・クラーク方式が今日的に分類できない多くの分類不能産業の不備を払拭し、同様にマーク・ポラト方式についても情報(知識)という1つのカテゴリだけに特化し分類することでフォローできない産業が生まれアンバランスな分類構造をしているといった不備部分の払拭をめざしました。

最初に、「第1次産業」から「第3次産業」における経済活動の価値とは、主体(法人または自然人)間の取引関係においてのみ発生するものといえるでしょう。

ペティー・クラークが定義した第1次産業について考えると、その生業の始まりは誰のモノでもない、いわゆる神の領域の自然物を誰かが勝手に取って自分の財にしてしまうという、端的にいって乱暴な行為だったのです。

 

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