ゲーム依存症の子どもは、サーカディアンリズムも崩れている

コンピューター、タブレット、スマートフォンのゲームに夢中になって、外遊びをしなくなっている子どもも増えています。単なるゲーム好きを超えて、ゲーム依存症(ゲーム障害)を発症している子どもも少なくありません。

この場合、日光から遠ざかって、サーカディアンリズムも崩れています。ゲーム依存専門のカウンセリングや治療プログラムを受けたり、必要に応じて精神科医を受診したりすることも大切です。「日光、特に朝の日光を浴びること」も、ゲーム依存症からの回復への大切なステップとなります(表2)。

サーカディアンリズムによって分泌されるホルモンの代表的なものには、「メラトニン」「セロトニン」「コルチゾール」などがあります。

朝の日光を浴びると、メラトニンの分泌が抑制される

メラトニンは、夜間に脳の松果体(しょうかたい)からの分泌が急増するホルモンで、体内時計(サーカディアンリズム)を調整し、睡眠を促す役割を持っています。夜になると分泌され、眠気を誘発します。

朝の日光を浴びると、メラトニンの分泌が抑制され、スムーズな覚醒が促されます。朝に日光を浴びたあと、約14~16時間後にメラトニンが再び分泌され、自然な眠気が生じます。

日光を浴びると分泌されるホルモン

セロトニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれ、気分の安定やストレス軽減に関与します。日光を浴びることにより、その分泌が増加し、日中の覚醒度が増します。

コルチゾールは、朝に副腎からの分泌が増加して、目覚めを助ける「覚醒ホルモン」です。適度なストレス応答を維持し、エネルギーレベルを調整する働きがあります。

朝に日光を浴びると、コルチゾールの分泌が適切に調整され、1日のエネルギーリズムが安定します。