本の構成

以下、この本の構成をあらかじめ示しておきます。

本書では、それぞれの章立てにおいて、特定の年代層及び読者層を意識しています。

すなわち、「若者の年代(10歳代〜20歳代)」(以下、若者)・「30歳以上でキャリアを積まれている年代」(以下、ミドルキャリア世代)、且つ「高校及び大学で進路指導や就職支援を業務としている人」(以下、キャリア支援者)の3者を想定しました。

第一章では、「自分らしい豊かな(幸せな)キャリア」の本題に入る前に、まず、第一の関心ごととして、大人たちが若者にキャリアの話をする際に、「夢をもつように」とか「やりたいことを見つけて」という話をする人が多い中、若者は大人たちのメッセージをどのように捉えているのかを明らかにしています。

この本では、若者である大学生にアンケートに答えてもらい「夢ややりたいこと」の必要性について訊いています。

また、高校生のときの進路指導ガイダンスで「夢ややりたいこと」について指導があったのか。その指導をポジティブに受けとめたのか。

現役の大学生を介して「夢ややりたいこと」に関する高校及び大学の指導方法や課題などを明らかにします。

「若者及びミドルキャリア世代」は、若者のアンケート結果と皆さんの考えとを比較してみてください。ひょっとすると、自身と異なった捉え方から自らのキャリアについてこれまでと違った問題意識をもつかもしれないからです。

また、キャリア支援者は、高校生及び大学生が「夢ややりたいこと」をテーマにしたガイダンスをどのように受容しているのかを再確認する機会にしてもらえることを願っています。何よりも今後のガイダンスをよりよいものにしてもらいたいですね。

第二章以降は、自身のこれまでのキャリアに停滞感や不安を感じている、さらに「自分らしい豊かな(幸せな)キャリア」を創りだす契機を見つけだすことができない若者、そしてミドルキャリア世代共に、自らのこれからのキャリアを考察する契機になるでしょう。

例えば第二章では、すべての先達者が10歳代後半〜20歳代前半の若いときに、「夢ややりたいこと」があったかというとそうではなかったこと、そして実現したいことがなかったとしてもこれまでのキャリアを振り返ると、満足度の低いキャリアになっていないことが先達者のアンケート結果やコメントから窺えます。是非、参考にしてください。

 

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