【前回記事を読む】断食しても、「脂肪の分解」は3番目のフェーズ。身体には体内エネルギーを使う順番があった
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また、長時間断食や炭水化物の摂取を制限した食事をしていると、脂肪酸の分解や糖新生がより活発になることがあります。
グルコースをつかってATPをつくるより脂肪酸を代謝して(β-酸化)してアセチルCoAを作る方が、より多くのアセチルCoAを作ることができます。それは、それぞれ持っている炭素の数が違うからです。
グルコースからアセチルCoAを作るとき、グルコース(C6H12O6)は解糖系を経て最終的に2分子のピルビン酸(各3炭素)に分解されます。
ピルビン酸はさらにミトコンドリア内でアセチルCoA(各2炭素)に変換されるため、グルコース1分子からは合計2分子のアセチルCoAが生成されます。
一方、脂肪酸の一つであるパルミチン酸を例とすると、パルミチン酸(C16H32O2)はβ-酸化過程で2炭素ごとに切断され、それぞれがアセチルCoAに変換されます。その結果、パルミチン酸1分子からは合計8分子のアセチルCoAが生成されます。
アセチルCoAがたくさん生成されるということは、結果的にはATPをたくさん生成できます。脂肪酸のβ-酸化は、特にエネルギーが長期間にわたって必要とされる状況(例えば、長時間断食時)で重要なエネルギー源となります。
そのため脂肪酸のエネルギー密度は高く、脂肪が豊富な食べ物は少量でも多くのカロリーを含み、体内で効率的にエネルギーを蓄える手段として利用されます。