私は、そんな声にも後押しされて、エピソードとして取り上げた子どもたちとその家族への贈り物として、そして小児神経科医である私自身の軌跡として、一冊の本にすることにしました。

医師としてではなく、人としての私の姿をイメージしてもらえればと思い、本の最後に『秋田医報』(秋田県医師会の月報)に投稿した2編のエッセイを加えました。

一つ目の「特別賞」は小学校時代の担任との思い出を記載したもので、2018年度、医師会地方紙に掲載されたエッセイの中で「最優秀作品賞」を受賞し、日本医師会が刊行する「日医ニュース」にも掲載されました。

もう一つは「還暦を迎えて」というテーマで投稿を依頼され、『秋田医報』に書いたエッセイです。「延長時間」というタイトルで、亡き父との思い出を書いたのですが、還暦という言葉はあえて使わず、年齢に伴う私自身の心の変化を書きました。

小児神経科医としての私の道はまだ続きます。どんな障害を持ったとしても、その子の命と生きる権利を守るのが、小児神経科医の使命と考えています。

家族と子どもが喜びを感じ希望を持って日々歩めるように、私はできる限りの支援を継続していきたいと思います。