【前回記事を読む】壇上に一人一人上げて「経営理念」を唱和させる会社…振り返ってみると、“最強”のビジネススキルである○○力を体得していた。

第一章 私の社会人経験

マツモトキヨシ経営理念からの学び

大学でも最も人気のない業態でした。離職率や仕事内容で大学の先生からも白い目で見られていました。今は病院や調剤薬局よりも給料もいいし、仕事のやりがいもあり、人気があるようで変わりましたね。

ドラッグストアの仕事は品出し、レジ打ち、発注、と全く薬剤師の職能が活かされないと思われていました。また年間3割の離職率ですから。

採用責任者としては今の現状を説明した上で今後の未来の薬剤師像を語り、そのために優秀な人材は、病院や調剤薬局に行くのではなく医療費削減のためにも、最優秀な薬剤師がセルフメディケーションの最前線で国民の健康に寄与すべきと一人一人口説いていました。

これは採用担当者としては必須の技術で、N字の法則と呼ばれています。下から上に上がって、また下に下がって、さらに上に上がるとNという字になります。

このどこをアピールするかが大切です。増収増益であればそのまま語ればいいんですが、今ネガティブな状況であればその現状を語ります。つまり上から下に落ちるところをまずは隠さず真摯に語るのです。

今は守りです。減収減益ではありますが、次のステップ、下から上にいく所(目標)を語り、だから優秀な人材が今必要で将来幹部になる人材が欲しいのですと語るのです。これは面接のアピールでも使えます。

星薬科大学の世界的な研究者の成田年教授には、このことを熱く語ってご理解頂いていました。研修室内で特別にドラッグストアの必要性をお伝えする機会をことあるごとにもらって、最優秀な人材こそ現場に来るべきで、日本を変えてくださいとお願いしていました。