【前回の記事を読む】閉所恐怖症で手が震え、今にも泣きそうなとき、「お一人ですか?」の声があらゆる負の感情をかき消した。

2「君と友になるためには7つの条件が重なった時だけ 〜奇跡編 嬉涙〜」

君と出会うためには、イベントへ申し込みをし、当選して、会場まで電車で三度の乗り継ぎをし、1時間半かけて五百人が集まる場所へ行くこと。

何よりも、私が不安を抱えていないと、こんなにも人生が明るくなる実感を得る事はできなかった。一つでも欠けてしまえば、会う事は無かったんだ。

イベントに応募したのだって、きっと外れると思ったから。だから当選するなんて、今年の運を使い果たしたと思っていた。結果はどうであれ、

「当選したら行くんだ!」と、笑顔で言っていたのに、当日が近づくにつれ、怖さが強くなって、とうとう不安の方が大きい状態になってしまっていた。

だから、不安を抱えながらも行動をした自分を抱きしめたかった。髪の毛がクシャクシャになるくらい褒めてあげたかった。

でも本当は違う。誰かに褒めてもらいたかったんだ。そう思うほど、見た目では分からないであろう孤独と戦っていた。

日常でできる事の方が少ない私は、友達とも距離を取るようになっていった。

生きることを続けていくにつれ、恐怖から、友達との予定を変えてしまう方が多くなっていた。相手に迷惑をかけてしまう。

そして、その内、近くから誰もいなくなってしまったんだ……。

それは想像を絶するくらい悲しくて寂しかった。なら、深く関わるのを止めよう、どうせ周りからいなくなるのだから……と。

それでも遊びに誘ってくれる子はいたけど、嫌われたくなくて。傷付くのが怖くて。メールのやり取りで繋がっているくらいが丁度良かった。