同じタイミングで並ぶのではなく、たまたま隣になるような場所にいたこと。

そんなの、計算できる訳がなければ、二列になるとも思っていなかった。

一人で来ていた私に、同じく一人で来ていた君から、

「お一人ですか?」という言葉は、すごく嬉しかった。どれほど自分に自信をなくしていたか……。

本当にありがとう。

その後、会話が弾み、一緒に楽しくイベントに参加した。

私の何日も前からの不安は、すっかり消えていた。

不安を忘れるなんて、初めての経験だった。

想像している事がそのまま現実になる事は、良くも悪くも少ない。

ただ、悪く考え過ぎれば『不安』を本当に引き寄せてしまう事はあるかもしれない。人間のモチベーションなんて、そういうものでしょう?

日々のルーティンで、一つでも手順を間違えたら、何もかもが上手くいかなかったりする。そうやって不安と戦う内に、悪く考えていた方が心の安全だと思うようになっていた。

でも私は、久しぶりに不安や恐怖から完璧に離れる事ができた。

いつものように『大丈夫』って、言い聞かせなくても上手く過ごせたんだ。

感謝しかなかった。君と繋がっていたいけど、お礼だけ言って帰るしかないのか……と、思っていた。すると君は、

「どっち方面の電車に乗るんですか?」そう聞いてくれたね。その言葉も必要不可欠だった。本当にビックリした。だって、

最寄駅が隣だったんだもの。

「ウソでしょ!? 世間は狭いですね」と、言い合ったのは今でも覚えている。

 

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