このため、外気が変わっても、部屋の内部はいつも同じ快適な環境に維持できます。人は普段、腎臓という臓器を意識することはありませんが、腎臓は体を毎日最適なコンディションにしてくれるための、縁の下の力持ちであり、「肝腎要(かんじんかなめ)」の臓器なのです。
腎臓病は静かに進行する治らない病
慢性腎臓病(CKD:以下、腎臓病とします)は、3か月以上にわたって持続的に腎臓の機能が低下する病気です。腎臓病になると、体内に老廃物が蓄積し、全身の臓器が徐々にダメージを受けることになります。
腎臓病の初期段階では、ほとんど自覚症状がないのが特徴です。そのため、健康診断や尿検査を受けない限り、多くの人は自分が病気であることに気づかないことが多いのです。適切な治療を行わなければ、腎臓病は数か月から数年かけて進行し、腎機能が徐々に低下していきます。
腎機能が正常の30%以下まで低下すると、慢性腎不全と呼ばれる状態になります。この段階になると、自覚症状が表れやすくなります。尿量については、腎臓病の初期には尿量が増加することがありますが、病気が進行すると尿量が減少します。
さらに、体に必要なタンパク質が尿に漏れ出てしまうため、体内に水分が溜まりやすくなり、足や顔がむくみやすくなります。その他にも、高血圧、貧血、吐き気、皮膚のかゆみ、疲労感などの症状が表れることがあります。
慢性腎不全がさらに進行し、腎機能が正常の10%以下にまで低下すると、末期腎不全と呼ばれる状態になります。末期腎不全では、体内に尿毒素や過剰な水分が蓄積し、呼吸困難、嘔吐、意識障害などの重篤な症状が起こりやすくなります。この段階では、腎移植または透析といった腎代替療法が必要となります。
なお、急性腎不全という状態も存在しますが、これはショックなどにより腎臓に流れる血流が急激に減少し、一時的に腎機能が低下する状態です。急性腎不全の場合、適切な治療を行うことで腎機能はほとんど元に戻ります。
一方で、慢性腎不全は、一度低下した腎機能が元に戻ることはありません。ほとんど症状がないまま、ゆっくりと進行していくので、ある意味、悪性なのです。
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