【前回記事を読む】人間は"地球上の王者"?——空は飛べず、水中で息もできず、力は弱い。生物として弱者な人間が王者になった理由はズバリ…
第一章 脳内デトックスから始めよう
――革命とは初期設定の変換――
2 人間とは何(生物としての特徴)
C 文明とはコミュニケーションの集合体
日本だけに限らず、世界でも、歴史上数々の諍いから革命やら戦争やらその他諸々の分裂が起こっています。
コミュニケーションの目的とは共有です。ということは言葉によるコミュニケーションには限界があるのでしょうか。
D コミュニケーションの目的は幻想の共有
答えは言葉によって何を共有しているか?の問題なのです。先ほど脚本と映画に例えましたが実は人間はコミュニケーションによってイメージやビジョンを共有できる生物なのです。言葉によるコミュニケーションの目的はビジョンを共有することです。コミュニケーション不足が諍いの原因であるのは事実です。
しかし、実態とは解離した説明です。正確にはコミュニケーションを行ったが、目的であるビジョンの共有が不足したのです。争いの原因はビジョンの共有不足です。
先程の繰り返しになりますが、認知科学によれば人間はみんな脳内に個別の世界を持っています。個別のパソコンを持っています。そのパソコンにはそれぞれの映画が流れています。それぞれに主人公がいます。
映画は世界観であり、主人公は自己イメージです。完成された映画がその人の主観です。人間は眼で見たもの、耳で聞いたこと、手で触ったものを情報として受け取ります。情報は脳内で脚本化されます。編集された映像が追加されます。そして既存の映画に編集された情報は挿入されます。
その映画を脳内で見ている状態を我々は生きていると感じているのです。言葉によるコミュニケーションとは、脚本の共有とも言えますね。言葉によるイメージ=映画の共有が人間の集団力を発達させました。これが人間という生物の最大の特徴です。言語による伝達力を使い、ビジョンの緻密な共有を可能にできることが人間の最大の個性です。