「創造の達人」に習う

古代から現代に至るまで、人類はその生き死にの全てを「創造」に費やしてきた。直立歩行した猿人の後、約 250 万年前にアウストラロピテクスが打製石器なる道具を「創造」したこと。約 150 万年前にジャワ原人などが火を獲得したことは、現代へと至る長い歴史の過程における「創造」の始まりだ。

その歴史を振り返れば、古今東西、実に様々な「創造の達人」がいた。創造、すなわちクリエイティブの達人が残した功績や著書をひもとくと、達人らの多くは自らが実践し築き上げたクリエイティブの「方法」を書き残している。それらを読めば、クリエイティブは決して才能やセンスに終始する、何だかわからない捉えようのない、神秘的で啓示的な産物ではないことは明白だ。

「創造の達人」は、クリエイティブを「方法」として記し、弟子や後世に伝えようとしてきたのだ。達人であるがゆえの、その道を大成した者のみがたどり着いた、独自に構築した「創造の方法」に習おう。まさに「創造」クリエイティブの真髄は「方法」なのである。

21 世紀は「創造」の世紀。今こそ「創造の達人」に、勝手に私淑しクリエイティブの「方法」、その極意を習うのだ。クリエイティブの「方法」を習得し実践に応用することで、あなたの仕事は格段に楽しく、会社にとっても社会にとっても有意義なものになるだろう。

7つのクリエイティブ

本書では、クリエイティブを理解し、その「方法」を習得するために、漠然としたクリエイティブという全体像を7つの段階に分けて解説する。それはクリエイティブの「方法」を、社会に存在するあらゆる仕事に適合させて捉えるため、職種や職能ではなく、仕事の始まりから完了に至るプロセスを7つに分け、段階として理解する試みなのだ。

言い換えれば、本書の構成は、クリエイティブにおけるインプットからアウトプットへのプロセスとなっているのだ。実際の仕事では、それぞれの段階は前後に行きつ戻りつ進むだろう。だが、基本的にはこの7つの段階を正しい順として取り組んでいくことで、クリエイティブの道のりをより効果的に進めることが可能となるのだ。

 

上記がクリエイティブの7つの段階であり本書の目次だ。この順序は全体にインプットからアウトプットへのフローになっている。

 

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