なんならタメ語なのも、その男が最初のアンケートでタメ語希望だと書いたからです。
しかしその男は何処かズレを自分の中に感じるのでした。
女の子「お金、もらってるからね」
その男「そ、そうだよね!」
その男は楽しくもないのに笑っています。
ここ2 ヶ月、リンちゃんの姫日記で笑顔になって、
長年陥っていたインターネットポルノの呪縛からも逃れ、
生産的な毎日を送ることができたその男。
もしかしたら、それは自分をうまく騙していただけなのかもしれません。
女の子「名刺、もらっていただけますか?」
その男「あ、うん」
女の子は綺麗な字で名刺にメッセージを書いてくれます。
きてくれてありがとうございます!!
よかったらまたリベンジに!(笑)
その日のその男は誰の目から見ても何もかもが空回り、
うまくいってなかったようです。
男性スタッフ「ありがとうございました!! またよろしくお願いします!!」
お店は完璧で素晴らしいサービスを提供してくれました。
女の子は移動中も手を繋いで部屋まで誘導してくれたし積極的にその男に話しかけてくれたし帰り際にはメッセージを添えた名刺まで渡してくれました。
それぞれがそれぞれの持ち場で、お客さんのためにしっかりと仕事をしてくれていたのです。
帰宅後、ふと自分を省みるその男。
(オレの役割は……)
その男は2ヶ月ぶりにポルノ動画を購入するのでした。
つづく……。
試し読み連載は今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました。
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