3. 英国生活の拠点はまさかの“村”
ミルトン・マルソー(Milton Malsor)という村
ノーサンプトンシャーのミルトン・マルソー村(Milton Malsor, Northamptonshire)は、ロンドンから高速道路M1を北に約90km走ったジャンクション15で降り、この数年前には、コリントリー・ゴルフ・クラブで、全英オープンゴルフが開催されたこともあるコリントリー村(Collingtree)を抜けて約2kmのところにある小さな村です。
居住地となっている地域だけを見ると東西500m、南北 500mほどの広さで、周りを牧草地が囲んでいます。教会、小学校、パブ、雑貨屋兼郵便局(後に廃業)、小規模な複数のマナーハウス、茅葺屋根の家、石造りのディタッチドハウス、美しく手入れされた前庭、細い路地、牧草地がひとまとめに揃った小さな村です。
村の起源は11世紀にさかのぼるとのことで、ノルマン・コンクエスト後の1080年頃に作成されたドゥームズデイ・ブック(Doomsday Book)にMIDELTON村として記載があるとのことです。
村に入って最初に目につくのは村のミルトン教会(Milton Church)です。小ぶりな教会ですが、蜂蜜色の石壁で全体を覆い、サザエの貝殻のような突起のある三角屋根がかわいらしくそびえています。屋根の頂上には風見矢が風にあおられて揺れています。教会の創設は12世紀で、14世紀に外観の変更がされて以来そのままの姿を残しているとのことです。
さらにクルマを走らせて、教会の南側にあるコリントリーロード(Collingtree Road)からバーン・レーン(Barn Lane)を経てレクトリー・レーン(Rectory Lane)に入り、南側に広がる豊かな牧草地と北側の古い大きな屋敷を2軒ほど見ながらハイ・ストリート(High Street)を途中からミルトン・コート(Milton Court)に進めば、我が新居がある家に到着します。
ミルトン・コートは、それぞれが前庭とクルマ2台がゆったり入るビルドイン・ガレージを備えたディタッチドハウスが全部で11軒ぐるりと並んで建つエリアです。我が新居は、入り口から数えて4軒目の家で、内庭が塀をはさんで裏隣に小学校という位置に建っています。
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