そのころ青(あお)い帽子(ぼうし)のひとはますます大(おお)きくなっていた。山(やま)のむこうからしずかに息(いき)を吹(ふ)きかけて、ベビーのゆりかごをゆらしてくれた。ベビーはうれしそうにきゃっきゃと笑(わら)った。

 

 

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