【前回の記事を読む】出入り口は、なにもないその場所へのひらかれた通り道だった。そして、いつでもわたしはそれを見つけることができた。赤(あか)い帽子(ぼうし)のひとは、まいねん、まいねん、少(すこ)しずつ小(ちい)さくなっていった。そして、どこからか迷(まよ)いこんできた恋(こいびと)人たちのないしょ話(ばなし)に耳(みみ)をかたむけて、ちょっとだけ、ゆかいないたずらをしたりした。それでも、だれも…
[連載]大きくなってゆくひとと小さくなってゆくひとのおはなし
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絵本・漫画『大きくなってゆくひとと小さくなってゆくひとのおはなし』【第3回】ほしらん
【絵本】「わたしは愛するひとに出会った。バルーンのようにまるいからだをした、笑顔のすてきな可愛らしいひとだった。」
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絵本・漫画『大きくなってゆくひとと小さくなってゆくひとのおはなし』【第2回】ほしらん
出入り口は、なにもないその場所へのひらかれた通り道だった。そして、いつでもわたしはそれを見つけることができた。
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絵本・漫画『大きくなってゆくひとと小さくなってゆくひとのおはなし』【新連載】ほしらん
自分に名前がないことが、わたしはとても気に入った。だって、わたしはなにものでもなく、なにものにでもなれるのだから。