去年、一斉休校になって初めて、オンライン授業に動き出した先生たち。そうせざるを得なければ、人間頑張ってなんとかやります。オンラインなら学校に行かなくても先生の授業をみんなと一緒に受けられる。日本は、困っている人が大多数になって、初めて徐々に動き出す国です。
これまで、不登校の小中学生の子ども約十八万人がどんなに困っていようが見向きもされなかった問題に、全国の子どもたち全員が学校に行けなくなって、初めて各地の教育委員会の人たち、学校の先生たちがオンライン授業に取り組み始めました。
介護保険も、マイナンバー制度も、国がやると決めたから、なんとかできました。動き出せば、やるという思いさえあれば、なんとかなる。でも、不登校の子どもがこんなに増えてきていても、根本的な問題の解決に取り組もう! というお役人はいなかった。九月入学だって、最初から国はやる気がなかったんです。だから、できなかった。やるって決めちゃえば、きっとできたことです。
私の理想の教育環境は、次の五つを満たすものです。
(1)子どもがいろいろな個性ある学校から、自分で学びたい学校と場所を選べ、いつでも転校できる(最低でも三校ぐらいの選択肢は欲しい)
(2)学校の授業料は、全て無料(大学まで)
(3)あくまでも主体は子ども、子どもは自由に自分のやりたい勉強をしたり、苦手なところをやり直したり、飛び級できたりする
(4)子どもが教師を評価し、子どもにとっての良き教育者、あるいはそれを目指している人しか生き残れない
(5)学校も一定のレベル(子どもの満足度)を満たさなければ、淘汰(とうた)されるしくみがある
今挙げた、この五つの教育環境は今の日本にほぼありません。が、やる気さえあれば将来きっとできる、と思います。このような環境が日本でも整う日を目指して、私も日々地道に活動を続けていきたいと思います。
次は、子どもの自己肯定感を上げる、お手伝いについてお話しします。
次回更新は9月6日(土)、8時の予定です。
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