第二章 今まで生きてありつるは 〈『御書(一一六五頁)』〉
一 「結婚生活」の苦しみの一つの要因となった「アルコール依存症問題」
私自身が結婚生活の中で、アルコール問題に苦しんでいく生き様、織りなす心の姿や、彼がお酒にとらわれていく姿は、多分、理解に苦しむものだと思います。
そのように展開していく摩訶不思議な心というものを、広大無辺な展開を仏教では説き明かしているのですが、凡夫の私たちには難しくわかり得ません。目に見えないしわからないから、なかなか信じることができないのだと思います
さて、苦しみもがきながら織りなされていく「事実(できごと)の真実(こころ)」を伝え、語るには、私自身の心模様、苦しみに身を置いていったカラクリ、苦しんだ出来事であり、大きな要因の一つであるお酒の問題があります。
「アルコール依存症(AA)」と「アルコール依存症の親を持ち成人した子供たち(AC)」のことに触れておきたいと思います。
摩訶不思議な心の姿を少しはわかっていただけるのではないでしょうか。
詳しくは『リカバリー──アルコール依存症の親を持つ成人した子供たちへの手引』…… (ハーバード・L・グラヴィッツ、ジュリー・D・ボーデン著 大越崇訳 星和書店)
「リカバリー」訳者の大越崇氏著『リカバリー日本版 アダルトチャイルド物語』……(星和書店)などをお読みいただきたいと思います。