4 複数の過去問・テキストには手を出さない

「過去問やテキストに費やすお金は惜しまない」ということと一見矛盾するようであるが、一度決めた過去問やテキスト以外には手を出さない、ということも大切である。

勉強を進めていくと、「なかなか実力がつかない」という焦りや、「テキストの内容がわかりにくいから、別のテキストを補助として使おう」と、他のテキストを買いたいという衝動に駆られることもあろう。

だが、テキスト類が増えてしまうと、かえってどのテキストを参照にしたのかがわからなくなってしまい、混乱の原因となる。また、「実力がついていない」と思う原因として、「まだ知識が定着していない」ことが多い。ここでは、「ゴルフ」を例にして考えてみる。

ゴルフをする人の中には、成績がよくならないので、ゴルフクラブを替える、という人もいる。それで成績がよくなればいいが、原因はむしろ「練習不足」にあることも多いだろう。

むやみにテキストを替えたり、増やしたりすることは、厳しい言い方をすると、自分の勉強不足を棚に上げて、過去問やテキストに自分の成績不振を責任転嫁していることと同じである。

過去問とテキストは、最初に決めたものを徹底的に使いこなし、自分なりの「弱点」や「ポイント」を書き込んでいくことにより、自分にとって使いやすいものになる。そのような過程で知識を身につけていくことにより、着実に「合格力」が身についてくる。

「急がば回れ」という言葉がある。実際に復習を繰り返すことは、ときには辛抱も必要である。自分の実力不足を過去問やテキストに原因を求めず、過去問を中心とした復習を繰り返すこと。それが一見回り道のように見えても合格にたどり着くための近道である。

次回更新は8月26日(火)、8時の予定です。

 

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