【前回記事を読む】正しい生活法が世界中に広まれば、必ず人間は美しく、正しく、賢くなり、地球上の全ての生物が幸福に生存できる、万物共生社会となる
第一章 脳内デトックスから始めよう
――革命とは初期設定の変換――
1 正しいのか現代文明
A 人間は動物の一種
人間は進化なんかしていない。これが正しい生活の大前提になります。日本語の問題なんです。進歩と進化が、ごちゃ混ぜになっています。混同して、イメージ、認識している人々は多いと思います。僕もそうでした。進歩とは発展、向上することですね。進化とは特化のために、機能を交換することです。専門性を高める為の変化です。
【進歩】物事がしだいによりよい方や望ましい方へ進んでいくこと。
【進化】生物が、周囲の条件やそれ自身の内部の発達によって、長い間にしだいに変化し、種や属の段階を超えて新しい生物を生じるなどすること。
現代に置き換えると、相撲取りは相撲に特化した身体に変換します。しかし、引退して総合格闘家になったとします。そうなると、総合格闘家としての技能に見合った身体に変換を意図的にします。
ここで取り引きが行われます。総合格闘家としての身体になり、スタミナがつき、色々な格闘場面に対応できるように俊敏性が増します。筋肉も長期格闘に耐えられるように、持久力の強い筋肉に変わります。彼は総合格闘技に適応できる身体になります。しかし、相撲取りとしての特化は失います。体重が減り、瞬発力を失います。
相撲取りとしては弱くなります。これが進化です。進化とはある環境に適応することです。適応して、その環境下で求められる課題に対して生産性の高い生物になるように特化をすることです。専門性を高めるとも言えます。進化とは特化です。
人間は二足歩行に進化しました。
だから、手が自由になり道具を使用できます。文字や数字が書けて記録ができるようになりました。文明は記録能力の発展とともに巨大化しました。農耕や戦争、その他の活動は、集団の分業による長期間の活動です。ですので、引き継ぎや緻密なコミュニケーションが必要になります。
記録は不可欠です。進化とともに手の自由度が向上していきました。その上に文明が作り上げられました。
人間は文明が発展するまで、地球生命体の競争社会のヒエラルキーでは中の上ぐらいのポジションにいたらしいです。今は地球のチャンピオンです。記録と言葉によるコミュニケーション能力が向上していき、集団力が飛躍的に巨大化しました。文明を作り上げ、今の地位にいます。
集団力という言葉は人間理解において大切なので気に留めておいてください。反面二足歩行ゆえのマイナスもあります。進化は特化です。何かを得たら何かを失います。