実在のイチロウ君は、真面目に生きてる紳士です。「オレの顔を載せたら、沼に沈めてやるわい」と、言われております(むろんジョークです)。ここに登場するイチロウ先輩との問答は、架空のオハナシなんですが、実在のイチロウ君も、そんなジョークばっかり言ってる気のいい、おっさんです。

シナット君。彼はカンボジアからうちの会社に来てくれてる子で、えっらい働き者でね。国交省の優秀外国人5人の中にも選ばれた子です。

仕事以外も農業から竹灯り、家のことまで手伝ってくれて、娘らも、「シナット君、あんた、志名人(しなっと)っていう日本人の名前に代えなよ」って言うくらい、ボクの相棒、いや、頼りになる師匠みたいな子です。ちっこい身体で、鬼のごとく動いてくれます。

あとの人間の登場人物は、うちのちっぽけな会社を継いでくれた、甥っ子の木村一基君、コイツも、昔から「カンスケ」と呼んでます、あと「キムラのヤツ」とか言います。

徳さんは、徳永修一郎さん、九州は博多のおっさんで、巨人である。

オイラのいにしえ好きの先生です。

大豊さん、大豊さんは故人です。ボクに「立派な人間など、一人もおらん、思ったように生きなされ」と、生き方変えてくれた人です。

他はまあ、タヌキであったり、キツネであったり、おサルのヤツであったり、妖怪であったり、魑魅魍魎(ちみもうりょう)であったり、ま、登場人物を想像するだけで、簡単に言い表すなら、「アホバナシ」なのでございます。

あとは、ま、テキトウに聞き流しておくんなさい。

 

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