私は言った。
「なんだか、少しは、分かったような気がします」
フー先生は言った。
「早く学生のもとへ帰りたまえ。そうして、道を示したまえ」
その言葉を言ったとたん、フーは、フーっと姿を消した。私は言った。
「また、フー先生は、かくれんぼしたな。いい大人が、遊んでいるよ。それでは、急いで、大学に戻るとするか。学生が待っているだろうからね。ところで、大学では、何を話すと良かったかな?」
【二つ目の夢 ペーやフーと話したよ】
フー先生は言った。
「コーくん、保育の目的とは、何だと言えるかね」
私は応えた。
「子どもを健やかに育むことです」
フー先生は、ニコッとほほ笑んだ。
「その通りだ。もっと具体的に言うと、どういうことかね」
そこへ、ペー先生が、現れた。そして、言った。
「子どもは、自然の中でさまざまな体験をすることで、成長発達することができるんだ。フーよ、君は、私のもとで学んだから、良く分かっているだろう。コー君、君は、まだまだ未熟だ。心は二十歳だからな」
私は言った。
「ペー先生は、偉大過ぎる。フー先生の師匠に当たるからな。ペー先生の言った自然体験は、保育の目的を達成するための方法のようですね」
ペー先生は応えた。
「良く分かったな。目的達成のためには、適切な環境や方法が大切だ。私の弟子にしてあげよう」