【美樹編】

涼真さん、楽しんでいるのね。珍しく、午前様。仕事もハードだったから尚更、楽しいだろうね。良かった。

先にベッドに入った。明日はお休みだし朝もゆっくりだね。おやすみなさい。

一時頃、寝室のドアの音、ゆっくり着替えている。ベッドに入ってきっと、『美樹、会いたかったよう~』と言って胸を触ってくるだろうな、甘えんぼさん。

……あれ、直ぐ寝ているな。よっぽど、疲れたのね。

朝十時頃、起きてきた。

「二日酔いだ。気分悪いから食事もいらない。もうしばらく寝るよ」と寝室へ。珍しいな~。

十二時になっても、寝室から出てこない。酷い二日酔いなのかな。今日はゆっくり寝かせた方がいいね。

……三時になっても、出てこない。お腹も空いていると思うけどなと、そっと、寝室を覗いた。目を開けて、天井を見ている。どうしたんだろう。

「涼真さん、大丈夫?」

「ああ、大丈夫だ。お腹空いた」

「ええ、お粥もありますよ」良かった。食事をして又、寝室に行った。ん、何か変だな。私の目も見ないし、

「何か、あった?」

「えっ! どうして」

「何か、変よ。私も見ないし」やはり、おかしい。

「嘘をついたら、嫌だ。言いたい事があれば話して。正直に!」

クラス会で何かあったんだ。聞くのが怖い。

次回更新は6月17日(火)、21時の予定です。

 

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