【前回の記事を読む】年下男子の可愛さが、たまらなく好きでしょうがない。コーヒーで火傷しかける幼さに、強烈に本能を刺激される。
Chapter 1
神社デートと 結ばれた二人
ホテルの部屋を出る時、流星の黒い革靴が、真由子の目に留まった。
(靴が何だか大きいなぁ……27.5センチ。身長180近いうちの旦那でも26.5センチなのに。流星の身長は確か175ちょっとだから足のサイズが大きいなぁ……)
流星は、手も大きな方だった。ネットで検索すると足のサイズが大きい男性は、男性自身が大きいと書いてある記事があった。真由子は納得した。
にしても、ハイスペ、イケメン、デカチンで精力強い……って、流星くんは、男としての武器を何個持ってるんだよー……と真由子は驚くのであった。
五反田駅の山手線のホームで、流星が目一杯の優しい笑顔で、手を振って電車に乗る真由子との別れを惜しんでくれている。真由子は、流星に手を振りかえしながら、
(何だか、これって恋愛ドラマのシーンそのまんまじゃない? 私達30歳以上年の差カップルでドラマ化されたら面白いのに……)
そんな想いが真由子によぎる。向かいのホームに立つ流星は、さっきホテルで見せていた雄丸出しの雰囲気から、いつもの爽やかで可愛いアイドル系セラピスト君に戻っていた。真由子は、ドラマのカップルみたいなこのシチュエーションにうっとりしながら、頭にお花畑が広がった状態で、帰途についた。
思えば、流星との1年半くらいのデートの中でこの日が一番、性愛が濃密で流星からの愛情を感じた日だったかもしれない……。
真由子は、3月、4月とほぼ毎週、流星に会う生活となっていた。日曜日は昼からロングデート、平日は兼業の流星が仕事に入る20時から23時は、渋谷店か新宿店でアロママッサージを利用した。
若くてイケメンでハイスペ、聞き上手な上にロマンチックな甘々接客の流星に会う事が、真由子の生活の最上の楽しみ生き甲斐となっていたのだ。