とりわけ深刻なのは、個人も、家族も、教育現場も、国も、上手く生きることを基準に物事を考えていることです。
上手く生きようとするのではなく、自分の意識の弱点を磨き込んでいくことで、結果的に自然と良い生き方ができるように心の進化を優先することが本道なのです。これができないから、すべての問題の根本的な原因の解決にはならず、すべてが少しずつズレていってしまうことに、人間はそろそろ気付くべきだと思います。
本音では不安や恐れを感じていたり、他人の評価や人との優劣を気にしていたりするのに、それを認めなかったり強がったりする。脳でコントロールした意識を心だと思い込んで、自分は問題ないと思考停止し固定観念にしてしまうのです。
この状態の意識を自分の心の基準としてしまうことで、さまざまな問題を抱え込む結果になります。これこそが、さまざまなストレスの原因であり、本気でストレスを解消したいなら真っ直ぐそれと向き合わなければなりません。
何がストレスなのか、なぜストレスを感じるのか、という分析をするわけです。それをできるだけ楽しめるように、ゲーム感覚でできるようになれば理想的なのです。
ところが現状では、歌ったり、笑ったり、買い物をしたり、酒を飲んだりすることでストレス解消をするのが一般的です。確かに、この方法でも意識の浅いところは楽になりますが、これを延々と続けていると少しずつ本気で笑えなくならないでしょうか。つまり、このやり方は間違っているわけです。
本物のストレス解消には、ストレスの原因となる根っこにある「意識」を直接減らすしかありません。これも真理のかけらのひとつなのですが、目先の楽ばかり選んでいると後々しんどいことになるというわけです。
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