私は39歳になっても何の実績もないし、人生は始まったばかりで、心の中では必ず70歳以上まで生きると思いました。
調べた結果、やはりほとんどの初期段階のガンは手術して10年間の生存率もすごく高くて、手術しようと思いました。
手術のため二週間ほど入院する4月9日金曜日、ガンを見つけた病院の泌尿器科の先生とよく話し合って4月下旬に手術することを決めました。アコス社の藤田社長と二見専務に話して、二週間休暇を取りました。
私は入院中、病室から出られないので本を読む時間が十分にありました。そこで事前に図書館から本を20冊ほど借りました。暇があったら無駄な時間を過ごさないように読書しました。
また、資料を翻訳して、事業を進めて仕事しました。看護師には「このような患者さんを初めて見た」と言われました。
4月19日午前9時半に入院して、いろいろな検査を受けて、26日の午後1時半、手術室に入りました。手術担当の先生や看護師はみんなニコニコしていて、私は全く怖い気持ちなど何一つもないと思いました。麻酔を受けてからすぐに何もわからなくなりました。目が覚めると、もう翌日になっていました。
看護師に聞いたら、手術は5時間半かかったそうです。その先生は能力が高くて、完璧な手術でした。ただし手術が終わってから、ベッドに寝たまま一週間体を動かさないように言われました。
というのは、腎臓にはいつも血流があるので、動くと傷口が切れて出血します。もし出血したら、もう一回手術しなければならないのです。
体をそのままにして一週間全く動かせないと、普段全然気にならないかかとが重くて痛く感じられ本当に辛かったのですが、看護師は食事をさせてくれたり、かかとをマッサージしてくれたりして大変優しく面倒を見てくれました。
退院後の出血で再入院
10日後、ベッドから降りてゆっくり歩いて痛みも感じないし血尿もないので、病院でしばらく様子を見て先生は大丈夫と判断して、5月11日退院しました。
退院前先生は「手術で取った組織を病理診断して間違いなくガンだ」と説明されましたが、私は「やはりガンか」とはにわかに信じられませんでした。少しガックリしましたが、もっと有意義な一生を過ごす前向きな気持ちは強くなりました。
次回更新は6月5日(木)、7時の予定です。
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