多い不具合モードを掲載します。

HOゲージ系でもプラスチック製の車体も増えたので、車体本体と動輪系、ロッド類、前後従輪が接触してショートする不具合は減りました。過去の金属製品ではレールの通過できる回転半径にも制限がありました。

Nゲージでも集電シューを用いた通電を行う品種が増えたのでトラブルは少なくなった一方、ディティールが精密になってきたのでメンテナンスをしっかり行わないと走行トラブルを起こしやすいです。特にマレー式機関車、2シリンダータイプの大型機“チャレンジャー”“ビッグボーイ”などでは尚更です。

また、ダイキャストを用いた台枠(フレーム、シャーシとも呼ばれる)を用いた製品では経年劣化で酸化脆弱になり更に膨潤・湾曲して動輪を支えている切込み位置がずれてきたり狭くなったりして回らなくなる、またはロッド回転ができなくなって動かなくなる場合が多々あり、Nゲージでは特に初期の欧米製品で多く見受けられます。

修復する際にはかなり分解手順が複雑且つ精巧にできていますので段取りごとに事前に写真を撮りながら進めると修復後に再組立てするときに迷わず確実に元に戻すことに繋がります。