涼真さん、顔を真っ赤にして、
「いい加減にしろ! 君と別れたのは、七年になる。何故、子供が五歳なんだ。おかしくないか!」
「えっ! ……覚えていたの。七年になるの?」
「そうだ。忘れもしない、君が僕の三十四歳の誕生日に別れを告げられた。好きな人ができたと、僕はショックでしばらく、恋愛ができなかった。子供が五歳だと計算が合わないんじゃないか?」
涼真さん、凄く怒っている。当たり前だ。
「……ごめんなさい。涼真は受け入れてくれると思ったの。別れた人の子供でもないの」
一発殴りたい!
「はぁ~ん! 僕をバカにしているのか! あまりにもわがままで、身勝手だろう。子供が可哀そうだ!」
私は、側で聞いていて、可愛そうな女性だと思った。凄く綺麗な女性なのに。色々聞いたら、不倫していた人の子供らしい。大変だったんだろうな。
涼真さんに頼ってきたんだ。びっくりするような怖い出来事だった。はぁ~、驚いた。涼真さん、疲れたようだ。
「仕事に戻るね。今日は、早めに帰るよ」と仕事に向かった。
「いってらっしゃい」
今日の、お夕飯は、胃に優しいお魚にしよう。買い物をして帰った。夕方六時に帰ってきた。
「お帰りなさい。早かったね」
「会いたかった」と抱きついてきた。
「お疲れ様。お夕飯にしましょう。手を洗ってきてください」
「魚のムニエルだ。旨そう。サラダも美味しそうだね」