「ああ」
電話している。
「三十分後ね」と。
私は、急ぎシャワーに入った。涼真君も入ってきた。
「しまった。着替えが無い!」
「美樹、買い物に行こうね。それまでノーパンで我慢して」
涼真君、鋭い! 見抜かれている。ホテルでこんな時間にゆったりと、モーニングしているって初めてだ。さすが高級ホテル。
窓から優しい日差し。お部屋も清潔感があって、夜と違って窓からの眺めが凄く綺麗だ。こんな所に泊まれるって凄いな。
「凄く、気持ちいい~」と背伸びをした。
後ろから、
「美樹、僕どうだった? 体の相性は合格?」と優しく抱いて耳元で囁いた。
「ええ、最高に良かったわ。最高点で合格よ」
「ご褒美に日曜日まで僕といる事、いいね。美樹」
昨日から名前を呼び捨てになっている。こそばゆいけど少し嬉しい。うふふふ。お化粧は、持っている化粧ポーチの中身、ファンデ、チーク、アイブロウ、グロスで簡単に済ませて買い物に出かけた。知り合いのブティックがあるらしい。
「これは、どう?」
値段を見たら、ワンピースが、な、な、何と十万円!「いいえ、自分で選ぶから」と言って出た。ブラウス、二枚で一万円。十分、仕事にでも着れる。
「後、下着コーナーへ」
涼真君、自分の好みのブラとショーツのセット。不思議とサイズがピッタリ合っている。コンビニで化粧落しと化粧水を購入。