【前回の記事を読む】「死ぬ死ぬ詐欺」に遭った私がバツ2になった理由。――2回目の夫は23歳年上で、私以外の恋人が何人もいた。最初は内縁関係だったが…

胸騒ぎ

「近いうちに食事でも行きましょう。都合の良い日を教えてください。」

食事か。夜は何となく危険かもしれない。

昼間にしようか、アルコールはやめておこう。

どこへ行く?

何を着ていく?

ヘアサロンの予約をしようか、

いやいや、無駄なお金を使っても……。

いや、きっぱり断ろう。

何十年かぶりに会って、お互いの現実を見て嫌な気持ちになるより、今のままなら思い出を大切にしまっておける。

さて、どうやって断ろうか、

「タカナシです。昨日はご連絡をいただき、ありがとうございました。お会いしたい気持ちはありますが、恥ずかしいので、やはり遠慮しておきます。でも、相談ならいつでもどうぞ連絡してください。お力になれることがあれば、お手伝いしますね。」

「恥ずかしいなんて、私は小山君をはじめあらゆる手段を使って、何とか連絡を取りたい一心で君を探したんだ。」

小山君って誰だろう、本当にこの人は「相原徹也」だろうか。もしかしたら、昔の私たちのことを知っている誰かが面白半分でやっているのかもしれない。

メールだけでこの人が相原徹也だという証拠はないし、何か疑わしい。よし、明日にでもきちんと聞いてみよう。

(小山君は彼のクラスメートで情報通であるという事は後で分かった)

翌日の夜、私は彼にショートメールを送った。