【前回の記事を読む】いつもの散歩コースを変えて歩くおじいさん。少年野球を見つけ、観戦していると突然……?
あるお爺さんの1日〜野球〜
両目でしっかりボールを捉え、顔の前でしっかりとボールを捉えました。何とも言えぬ良い緊張感が全身を包んでいました。子供の頃の自分がそこにいることに気付きました。年を取ったことを嘆かず前を向いて行こう。積極的に何でもやろう。「高齢者にとって世界は希望に満ちている」とお爺さんは思いました。
5羽のカラスは声をそろえブラボーと叫びました。
初夢
お爺さんとお婆さんは高齢者の二人暮らしです。二人とも80歳を越えてからにわかに体力の衰えを感じるようになっています。何か特別においしいものを食べたいとか、海外旅行に行きたいという意欲もなくなっています。仕事一つをやり遂げる毎に、そのたび毎に一休みします。その一つ、一つに時間が掛かります。二人にとって24時間生きるのは大変なことなのです。
お爺さんは朝ご飯を食べ、薬を飲むと大仕事を済ませた気持ちになり、疲労を感じうつらうつら寝てしまいます。
毎日、5千歩の散歩を心掛けていますが、時々さぼっています。その日の体調によるのですが、散歩をすると夜、早く眠くなるので散歩をさぼることになります。不眠を感じたことはなく、高血圧症や糖尿病を抱えていますが夜中に排尿のため目覚めることはありません。
体に痛いところはなく、年齢より若いのではないかと自分では思っています。それでも、視力の衰えを感じ、耐えがたい肩こりに悩まされることがあります。漢字が思い出せなくなり、電話をするにしても電話番号の入力が遅いとつながらず手間が掛かります。便利になった反面高齢者にとってはやりにくい世の中になりました。
お婆さんは、年を取っても女は可愛くないといけないと、毎日、念入りに化粧をし服装を整えサプリメントを飲んでいます。皮膚の色艶が良いのはそのためだとお婆さんは信じています。
小柄で小太り、BMI27、日本人女性としては最も長生きのできるタイプです。膝の痛みを抱えていますが、原因不明です。歩かないでいると、ますます歩けなくなるとプールに行くなど積極的に励んでいます。食欲は旺盛です。食事を取った後は必ず30分は居眠りをします。趣味はピアノ、演劇。年を取った、疲れやすくなったと言いながら全てに積極的に取り組んでいます。