我々がレンタルするRV車は、フォードのエンジンを載せて重い車体を動かしており、過去の実績ではわずかにリッター4kmほどしか走らない。しかも、2台をレンタルして1万km余を走破しなくてはならない。まさに、タイヤの轍(わだち)に金をばらまきながら走るという図式だ。
ロス在住の友人からの情報によれば、ロス市内ではガロン単価4.5~5ドルくらいで推移している由。為替レートを1ドル118円で換算してもリッター単価はなんと140円に上る。当初見込みでは、リッター単価は100円程度と想定していたので、ガソリン価格は1.5倍にも跳ね上がってしまった。
【三重苦・四重苦その3】
さらに付言すれば、ウクライナ情勢の問題が挙げられる。2月以降、無謀にもプーチン・ロシアは、ウクライナに邪悪な侵攻を始めており、さらに、西側へのけん制として、あろうことか核の使用を示唆するという卑劣さである。万・万一にも、アメリカに撃ち込まれる可能性が全くのゼロとは言えない状況に危惧が募る。
以上のような、非常に重苦しく、しかも自らの力ではどうにも解決することのできない事象が三重にも四重にも重なって眼前に展開されているが、テリー・ハムレットは待ったなしの時間に押され、実施することを決断した。
【三重苦・四重苦の結論】
3月1日以降、日米両政府は新型コロナ感染症に伴う水際措置及び検疫対策を緩和することを決定した。両政府ともに、入国・帰国の際に求めていた隔離期間を撤廃することになり、最大の障害が除かれた。
加えて、米国の生活者目線の生情報として、ロスのAkiraさんからのこんなメッセージにも背中を押された。曰く、「日本に比べると、はるかに感染者数も多く、確かに昨今は気のゆるみか、あるいはオミクロン株は大したことがないとの見解で逆に感染者が増えているようですが、漏れ聞こえる通り、感覚的にはインフルエンザと変わらないという感じになってきていると思います。
正直、コロナが始まった時から、日本に比べて切迫感はないですし、国内(米国の意)において、最近は通常通りに旅行に出ています」。
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