この辺りには、造り酒屋が身近にあるので酒粕が手に入ります。我が家では、酒粕ときび砂糖にハチミツを加えて作ります。1回で1リットルほど作りますがすぐなくなります。甘酒は飲む点滴とも言われているようで、我が家の常備薬です。
信州は全国で2番目に多い蔵元があり、その数は80を超えるそうです。ほどんどの市町村にあるのではないかと思います。もちろん、日本酒好きには大歓迎です。私も妻も酒好きなので幸いです。
話が脱線しましたが、妻のことをよく知らないということは、本当のことです。突然聞くのもどうかと思いますので、いつか話の成り行きでそんな昔話をもっともっと聞いてみたいものです。
妻は中学校までは地元の集落で生活していました。その頃、海岸沿いにあった実家は姉夫婦が暮らすことになって、妻は両親と一緒に高台に引っ越しました。初めて定期バスが集落まで開通し、島の中心地である両津港との交通が便利になったのもこの頃です。それまでは、定期船が運航していました。
高校は両津市(現在の佐渡市)にあったので、下宿して通学していました。両津港付近が島内一の繁華街です。佐渡航路の定期フェリーが新潟から往復しています。
港町には、温泉旅館や料理屋が立ち並び、商店街はお土産屋、お寿司屋、食堂、魚屋、居酒屋、お菓子屋、おもちゃ屋、本屋、パチンコ店など軒を連ねていました。妻は学校帰りにラーメン屋によく立ち寄ったと、その頃を思い出すように話していたこともあります。
下宿は、遠い親戚にあたる人の世話になっていました。バトミントンのシャトルを追いかけ、食べることが好きだったという青春真っただ中の女子高校生の姿は、妻のアルバムに数枚残っているだけです。
大学進学は兄が高卒から働き始めたことと、島外に進学するなら下宿か寮生活になるかの選択肢しかなく、学費含めて両親に負担をかけることになり悩んだようです。
次回更新は3月31日(月)、7時の予定です。
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