第一章 現代病の真実

マクガバンレポート

アメリカが国家プロジェクトで調べ上げたマクガバンレポートには、「現在の我々の食事は不自然で、まったくひどいものである。この食事がガン、心臓病、糖尿病などの現代病を産んでいる」とあります。この現代のひどい食事とは、高脂肪、高カロリーの動物性たんぱく質に偏った食事ということです。

そして、「世界に一箇所だけ理想的な食生活を送っている国がある。私達はその国の食生活を見習うべきだ」とも書いてあります。この国はどこかと言うと、他ならぬ日本なのです。しかも現代ではなく、『三百年前の、元禄以前の日本』。

これが具体的にどういう食事かと言うと、精白しない穀類を主食に、季節の野菜や海草や小魚という内容です。動物性の脂肪、精製加工した糖分を減らした食事をすることが大切だとレポートされています。

皮肉なことに、本家の日本では世代を超えた食生活の欧米化が目立ってきています。日本の栄養学もいまだにカロリー計算ばかりで、古い栄養学から抜け出せていません医学会でも、日本では今も食事療法や栄養学は重視されていません。栄養学が必須科目な医大は片手で数えるほどしかないと言われています。

「退院する時、お医者さんに何か食事で気をつけることはないですか?」と聞いても「バランスよく食べて、体力をつけて下さい」としか言われない事が多いですよね。それもそのはず、お医者さんは「栄養学」を知らないのです。大学でもほとんど習っていない方が大半なのです。