大自然と一体になった状態という表現がよろしいでしょうか。そのためには気が通りやすい身体、気を受け取れる心、気を感じる気の身体が大切です。

気の身体と、肉体として目に見える身体は連動していますから、気の身体を改善すると、目に見える身体も良くなります。また肉体として目に見える身体への適切なアプローチを行うことでも、気の身体の改善が見られます。目に見える身体が元気な時は、身体を取り巻く気も大きく広がっていますし、元気がない時は、気の身体はしぼんで小さく縮んでいます。

私が学んだ「気診」では、身体の表面を流れる気を調えるだけでなく、外側に広がる気の状態も調えていきます。

したがって二つの気が良い状態の時は、気が広くクリアで自然と一体になったようにとらえられます。

三、気に影響を与えるものは

身体を取り巻く気が、私たちの日常生活の中でありとあらゆるもの─周囲の環境、自然環境、電磁波、土地、建物、食事、水など─から影響を受けることは「はじめに」で触れました。

こういった、悪い気の影響を邪気と呼んでいます。また外的な要因だけでなく、自分自身の内面的な要因、例えば身体の状態で言いますと、冷え、疲労、睡眠不足、身体の歪み、心の状態では悲しみや憎しみ、喜びといった感情、さらに精神的なこと、ものの考え方なども気の身体に影響しています。

そのことは、気の良い場にいると気持ちよいと感じますし、あまり良くない気の場にいると身体が重く感じたり頭や身体が痛くなったりすることでわかります。

また、パソコンやテレビの前に長く座っていると、気の身体が冷えてきますし、身体を作っているのは飲食物ですから、いつも身体に合わないものを食べていると、気の状態は悪くなります。つまりエネルギーのない食事ばかりでは、身体のエネルギーも出てこないのです。

さらに、人間関係でいつもストレスを感じていますと、気が縮んで小さくなっているのがわかります。人の善意は温かく感じ、悪意は冷たく、もしくは痛く感じるのです。