❶  一目で我々のツアー概要が把握されるような標語とデザインとする。標語にはアメリカの大地を探索することに対し感謝の気持ちも表すこと。

❷  RVのボディに貼付・もしくは縛り付けて、時速100㎞での移動に耐える強度を持つこと。同様に雨等にも耐える耐候性を備えること。

❸  目的に合わせてサイズは、A0程度とする(印刷可能)。RVの外面に貼付して文字等が通行者からはっきりと読み取れる大きさであること。

❹  以上の仕様で、中嶋がデザインし、浜松の看板製作会社に制作を発注する。

❺  デザイナーの関与により、拡大印刷可となり、著作権の制約をもクリアできた。

❻ 2台分の製作費;合計60,000円(税別)

さて、その効果は? ツアー中の現地の人々の反応が気になるところだ。果たして目論見通り、それは非常に好ましいものだった。

ツアー開始直後から最後までの情景であったが、ハイウェイ上で窓を開けて何やら叫び、そして手を振って追い越していく車に何台も遭遇した。多分「頑張れよ」というような言葉を投げてくれたんだろうと想像する。

RVパークに到着して、バナーを見て寄ってくる人、そしてメンバーの説明に興味を示してサインをしに立ち寄ってくれる人。我々が説明する拙(つたな)い言葉よりも、一目でツアーの目的や、訪問地が理解できることで大いに評価を受けた。

また、トータル7,000マイル余の行程だとの話には、皆目を丸くして「グレート!」と声を上げて、賛意を返してくれた。

さらに、三沢基地に駐留経験のある母子の訪問を受けた。このファミリーは、男の子が小さな頃(現地での訪問時には高校生くらい)に三沢に駐留をして、非常に歓待されたとのこと。「旧恩に感謝する」とのことで、高級なバーボンウィスキー1本を差し入れてくれた。

このほか多くの基地駐留経験者の訪問を受けた。これらは、バナーあればこその、現地の人たちとの温かい交流だった。