エッセイ 書道 詩画集 2025.01.25 「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ......」(島崎藤村)他。美空ひばりと戦後の記憶・実家の掛け軸の言葉など書家による作品集。 写真を拡大 写真を拡大 【前回の記事を読む】【アート】「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」(林芙美子)他…書家による書芸術作品集 【イチオシ記事】「歩けるようになるのは難しいでしょうねえ」信号無視で病院に運ばれてきた馬鹿共は、地元の底辺高校時代の同級生だった。 【注目記事】想い人との結婚は出来ぬと諦めた。しかし婚姻の場に現れた綿帽子で顔を隠したその女性の正体は...!!
小説 『迷いながら揺れ動く女のこころ』 【最終回】 松村 勝正 主人は下半身麻痺で、車いすの生活です。障害を承知で結婚しました。でも、私は何もしません。入浴介助からリハビリまで… 「そうよ、山形さんも注意遊ばせ。二人で篠田、山形と苗字で呼び合うのはいかにも他人行儀ね。これからはお友達になったのだから、下の名前で呼びましょうよ。私は『陽子』。山形さんは?」「私は『美代子』と言います」「素敵な名前ね。美代子さんは青葉台でしたわね? 長いんですか?」「まだ二年程です」「お子さんは?」「いません。主人と二人きりです」「ご主人のお仕事、伺ってもいいかしら?」「主人は在宅で個人事務所…
小説 『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』 【第33回】 行久 彬 子供の悲鳴が聞こえるという妙な噂――夏に一人だけ首回りの伸びた長袖のトレーナーか長袖のシャツを着ていて… それから一年ほどが経ち、美紀は小学四年生になった。六月になり学校も衣替えの時期を迎えた。しかし、級友たちが半袖に着替えても幹也は一人首回りの伸びた長袖のトレーナーか長袖のシャツで袖口だけを少し捲って着ていた。そんな中、幹也の近所や友だちの間で妙な噂が流れ出した。幹也の家から子供の悲鳴が聞こえるというものだった。噂は学校にも届き、幹也一人が衣替えの時期になっても腕を覆う長袖を着ていることを訝った担…