三 四国の詩 涅槃伊予路・愛媛の道
一 山路の風は揺れながら 木の葉を鳴らす向かい風
汗ばむ頬に波打って 励ます様に寄ってくる
今を歩けと香る風 寺は近いと教えてくれる
二 草木の香り愛でながら 今を見つめる山の道
緑の木の葉に溶けて鳴く 小鳥の恋唄聞いている
風に揺られる梵鐘は お寺の今を教えてくれる
三 小川の水音心に沁みる 今を感じる山の道
足音消える静けさに 心は透けて澄んでゆく
思いを込めた杖の音 88の道に刻み込む
四 日々一日の旅の道 暑い寒いと喘ぎ坂
心が透けて湧いて出る 心経衣身にまとい
足音消えた参道を 明日を思わず今を往く
40番―観自在寺 平城山・薬師院
薬師如来
真言=おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
独り言=高野山の方向を意識して参拝 街・山・海、涅槃道場は変化道
41番―龍光寺 稲荷山・護国院
十一面観世音菩薩
真言=おん まか きゃろにきゃ そわか
独り言=狛犬の守るはお稲荷さん 神仏習合・廃仏毀釈令を考える
42番―仏木寺 一 山・毘蘆舎那院
大日如来
真言=おんしつ う あびらうんけんぶっしょう ばざら だとばん
独り言=悉有仏 性 ~仏木寺~ 仏の木はどんな霊木?
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