・  バイヤー(顧客)エンゲージメントコンテンツ:これには2種類ある。

◦1つ目はマーケティングコンテンツ同様、マーケティングチームが作成したもの。営業担当者がアウトバウンドのプロスペクティング(案件発掘)を行う際、顧客の興味や関心を高め、反応を引き出すために使用する。

◦2つ目は、一般的な顧客のペルソナによる購買プロセスの完了条件を満たすため作成されたコンテンツ。プロセス全体を通じて顧客の質問に答え、企業、製品、サービスについて知っておくべき内容を明確化することで顧客との関係を深め、効果的な意思決定をサポートする。

・  トレーニングコンテンツ:営業チームのトレーニングに使用されるコンテンツ。新人の営業担当者、現任の営業担当者、前線の営業マネージャーなどが対象。

トレーニングコンテンツには営業担当者やマネージャーが成果を上げるために理解および実行しなければならないすべての事柄(製品知識、顧客理解、ビジネスの理解、営業プロセス、営業メソッドなど)が含まれる。

・  営業サポートコンテンツ:営業担当者が(営業プロセスと営業メソッドを駆使して)経営層の狙いどおりの営業を行うことをサポートするプレイブック、資料、ジョブエイド、早見表、ツールなど。

以上が、セールスイネーブルメント職種に就く多くの人が考えるセールスイネーブルメントの内容だ。つまり、これらはセールスイネーブルメントが担う役割を進化させ、真に営業組織をサポートすることを考える際の出発点でもある。

多様なアナリストの定義やセールスイネーブルメント実践者の観点に加え、異なる組織が異なる方法でセールスイネーブルメントを実施している。そうした組織の多くが、セールスイネーブルメントには成熟度モデルがあることに気付きつつある。

アナリストの定義と同じく、成熟度にも複数のモデルが存在するが、表I 1では私の見方を紹介する。

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