入居者が新たな生きがい「役割」に出会えるような住宅を作るにはどうしたらいいのでしょうか?

せっかく引っ越した住処が高齢者の活力を保ったままでいるようにするにはデンマークで提唱された高齢者福祉の3原則を実現できることを目標にしました。

『高齢者福祉の3原則』注3)
1.生活継続性の原則
2.自己決定の原則
3.残存能力活用の原則

『高齢者福祉の3原則を支える高齢者住環境に求められる条件』注4)
(ア)最後まで住み続けられること。
(イ)家族と社会から断絶しないこと。
(ウ)心身機能低下への配慮

「生活継続性の原則」からすれば、高齢者になってからの住み替えはまさに大問題です。それまでの慣れ親しんでいた家から大きな断絶が生じるのですから。


注1)老人心理へのアプローチ.長谷川和夫、賀集竹子編、医学書院:1975

注2)高齢者の心とは.介護職員初任者研修課程テキスト3、日本医療企画;73-74:2016

注3)関龍太郎:デンマークの高齢者福祉政策を支えるもの.海外社会保障研究Spring No.162:2008

注4)小滝一正:高齢社会における高齢者の住環境.照明学会誌80;455-45:1996

次回更新は12月13日(金)、20時の予定です。

 

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